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CULTURE VIDEO MAGAZINE FOR YOUTH

【SOUSHI】YOUNG GENERATION

第一線で活躍する “ミレニアル世代”の表現者にスポットライトを当てる。
何に悩み、どうそれを乗り越えるのか。
今学ぶべきことは、先を行く者の中にあるものだ。

今回は今最もストリートシーンで注目を浴びる男、ブランドデザイナー/DJ/トラックメイカーの“SOUSHI”が登場! やりたい事は全部やる彼のストリートに根差した生き方に迫る!

 

POPEYEで見たことあるよって言われて

ーメディアに出るようになったのはいつから?
SOUSHI:出るようになった理由すか?
最初にちゃんとやったのは、warp MAGAZINすかね。
編集の方とスタイリストの方に原宿で声かけてもらって。 
「やってみないか~?」っていうことで、一回やったんすけど。
それから結構色々お誘いもらって、多分今に至るのかな。
ー原宿にはよく行ってたの?
SOUSHI:原宿で働いてたからすね。SUPRAっていう靴屋で働いてて。
休憩中にコンビニにいたら、ハントっていうか声掛けてもらって。
今はNOAHっていうお店で働いてるんですけど、
元々Supremeのデザインやってたディレクターの人が独立してやってるショップで、その原宿店で働いています。

ーNOAHに行ったらいるかもですね。
SOUSHI:行ったらいるかもですね、はい。
たま~に声かけてくれる子もいますし。 
こないだとかは韓国から来た女の人にPOPEYEで見たことあるよって言われて、話しかけてくれたりとかありましたね、あははは。 
なんか、韓国にイケてる雑誌がないみたいで日本のPOPEYEとか読んでるらしいですよ。
 
 

特集みたいなの組んでもらって。18歳ぐらいの時ですかね。
ストリートドリームみたいな題名で、俺の夢を語るみたいな取材で

 

ーOllie magazineでも表紙なんかやってますよね?
SOUSHI:そうっすね、最初はモデルカットで出て、で、その次に特集みたいなの組んでもらって。18歳ぐらいの時ですかね。
それがなんか、ストリートドリームみたいな題名で、
俺の夢を語るみたいな取材で。
なんていうんすかね、モデルじゃなくて一人のSOUSHIとして取り上げてくれたんで。 
色々な事やってるっていうのもいろんな人に伝わったというのはちょっとありますね、Ollieは。

ーいい経験でしたね。
SOUSHI:そうっすね、結構やっぱあれで考えさせられたっすね。なんかある程度自分のビジョンは15歳くらいの時にもうあって。それに向かってとりあえず色々、洋服だったり音楽だったりやってこうみたいな感じに思って、ずっとなぁなぁでやってたんすけど。
ああいう感じでフックアップしてもらって、自分がやっていることをもうちょっと、やんないとな~っていうことで結構今色々動いてはいるんすけど。
 
 

ずーっと遊んで、それらを自分のクリエイティブな部分とかで表に出せれば


ー将来はどんな人になりたいですか?
SOUSHI:まぁ遊んで暮らしたい、ってのが一番ですね。
15歳くらいの時からそれは思ってますね。
そこは曲げたくないっていうか。
やっぱ遊びの中で面白い事っていっぱいあるんで、そこから結構洋服に繋げたり、スケボーとか音楽に繋げたり出来るんで。
やっぱ、ずーっと遊んで、それらを自分のクリエイティブな部分で表に出せればなーって思ってます。
あんまりこういう人になりたい!っていうのが決まっちゃうと、そこの中にしか行けないんで。無限大じゃないですけど広く持ちたいですね、夢とかビジョンは。

 
 

自分のブランドのイメージはちゃんと自分でコントロールしたいんです

ーブランドを始めた経緯は?
SOUSHI:元々はお客さんだったんですよね。先輩が一人でやっていて。
で、俺は中学校の頃それを買っていて。
その頃からメッセージとか送ってて「ちょっとこれ欲しいんですけどありますか~」みたいな。 
で、まぁ15歳になって、東京行くお金が出来て、ちょうどタイラー・ザ・クリエイターが日本にライブしに来るってなって、2人ともそのアーティストが好きで、「じゃあ、俺ちょっと東京行くんで一緒に見に行きましょう!」っていうことで初めて会ったんです。その時に「俺ん家泊まっていいよー」みたいな感じでそっから仲良くなって。
それで17歳の時に「本格的にちょっとやらない?」って誘われて入って。最初はモデルとかやってたんですけど、そっからデザインとか考えさせてもらったりして、今に至るっすね。
2年前ぐらいから俺と交代して、デザインとかブランディングとか撮影とかやったりしてって感じです。

ーアイテムはどこで手に入るの?
SOUSHI:今のところ埼玉の”KICKS CLAN”ってお店と、あと大阪の”スキキライ”ってお店です。あとはオンラインショップですね。
結構不定期でゲリラ的にポップアップをやったりもしてますね。
実物を見てもらってブランドの雰囲気もそこでちょっと伝えたいんで。
セレクトショップとかに置いてもいいんですけど、
やっぱり自分のブランドのイメージはちゃんと自分でコントロールしたいんです。
まぁ、店出したいっすね、頑張って。

ーブランドのテーマを教えてください!
SOUSHI:ずーっとバカな感じですね、根本は。
デザインで言うと、NYの’90sのスケートムービーとか、ZOO YORKのミックステープとか結構好きでそのあたりのデカめのサイズ感ですかね。
あとはヨーロッパの、例えば古着とかそういうちょっとキレイめな感じも保ちつつスケボーできるような服っていう感じですかね。
おしゃれしてスケボーするっていうか。
そこに何かしらのメッセージがあるというのがまぁ、Kirimeですかね。
 
 

結構アンダーグラウンドな感じがして俺はすごい好きっすね

ー今はどこを活動拠点にしてるんでしたっけ?
SOUSHI:基本は家ですね。下高井戸の家です。
ー下高井戸はストリート界隈で地味に盛り上がってきてますよね。
SOUSHI:そうですね。何もない街なんですけど(笑)。
ここを拠点にした理由は、渋谷が遊び場だったので、渋谷から近くて、まぁちょっと静かなところがいいなっていうところで。
それで下高井戸に住んでるんですよ。

ーBARBER SAKOTAやTRASMUNDOもありますよね。
SOUSHI:そうなんですよ。TRASMUNDOは先輩にDOWN NORTH CAMPの人たちがいるんですけど、その人たちがCD卸してて。そのボスのSORAさんという人が、下高井戸にイケてるCDショップがあるからいってみなということで。
BARBER SAKOTAの迫田さんは、もともと先輩が髪切ってて。
「下高井戸ならBARBER SAKOTAがあるよ!」みたいな言われて、ちょっと遊び行きます!みたいな感じで行きました。友達が髪切りに来た時に俺も散歩ついで行ってみたいな感じですね。「どうもー!」みたいな。そこが始まりですね。たまにスーパーで会ったりしますね(笑)。
街自体はそんなにスケーターがいっぱいいるって訳じゃないですけど、何人かそういう人たちもいて、結構アンダーグラウンドな感じがして俺はすごい好きっすね。



 
 

単純にモテるからみたいなノリでやってたんですけど(笑)

ースケボーはいつからやってるの?
SOUSHI:14歳とかすかね。ややこしいんですけど、お母さんの彼氏の子供が
家の目の前でやってたんで、何だそれ?みたいな。じゃ、ちょっと俺も買ってくるわーってホームセンターで3,000円くらいのデッキ買って。
オーリーっていう飛ぶワザがあるんですけど、それの練習中に3回目くらいで壊れちゃって、そこからちゃんと部品集めてやり始めたというか。単純にモテるからみたいなノリでやってたんですけど(笑)。色々映像とか見てるうちに、こういうワザとかあるんだ!みたいな感じでハマっていきました。まぁ、お金も使わないんで。移動手段だったり暇つぶしでスケボーはやってます。
朝寝起きで遅刻しそうな時とかも、スケボーで間に合うっしょ!みたいな感じで、突っ走って行ったりとか。

 
 

徐々に近づいていくのが俺は結構理想っすね。
一発でそこに行くのは無理というか

ー不安はある?
SOUSHI:ざっくり10年後どうなってんだろうとたまーに考えるすけど。
でもそんなに不安ではないですかね。自分のやりたいことをある程度決めて、とりあえず、いつまでにやろうというのを決めてやって、で終わったからじゃあ次は音楽作ろうかなーみたいな。
それを積み重ねた時にどうなってるのかなぁ?っては思うんですけど。
あんま不安はないっすね。
まぁ、あとは明日があるかないかくらいですかね。はははは。

ー前向きになれる秘訣は?
SOUSHI:踏み出しちゃえば、行けると思うっすよね。
やる気と気合さえあれば。
自分の中でどうやったらそこに行けるのかっていうのは考えたりはして。
じゃあ、そこに行くためにコレやってコレやってみたいな、具体的に決めて行くんですよ。
そうやって、徐々に近づいていくのが俺は結構理想っすね。
一発でそこに行くのは無理というか、俺には出来ない事なんで。

<CREDIT>
■そうし
Kirimeデザイナー/DJ/トラックメイカー/モデル。熊本県出身。
16~17歳の時よりストリートブランド“Kirime”に携わるようになる。
Ollie magazin、warp MAGAZIN JAPAN、POPEYEなどのファッション/カルチャー誌にたびたび出演

Instagram:@soushi026
ブランドHP:https://kirimest.com/

PHOTO:Hisanori Suzuki
TEXT:Keita Ando