McGuffin(マクガフィン)

【EAT & SHOPPING in Shibuya】
It Girlが人気のお店をガイド!#2

Prologue
日本が世界に誇るトレンド発信地、渋谷。
これまでにさまざまなユースカルチャーが生み出され、東京のランドマークのひとつとして世界中から観光客が足を運び、
日夜賑わいを見せている。
その街は今、2020年に向けて再開発が進められ、
少し違った表情に変貌を遂げようとしているようだ。
そんな中で改めて渋谷のカルチャーエリアたるゆえんを見直してみる。
渋谷の街並みは変わっていっても、ずっと変わらずに愛され続けるであろうお店がココにはあるのだ!

その中でもミレニアル世代に足を運んでもらいたい人気ショップを、
さまざまな分野で活躍する女の子にナビゲートしてもらう連載企画の第2回目。
今回は、ダンサーやモデル、アパレルショップのPRなど、さまざまなフィールドで活躍しているYUKIちゃんが登場。
「NEO GREEN」と「Casa De Sarasa」をガイドしてくれます。

 
 

■アーバンライフに潤いを与えるグリーンショップ

「NEO GREEN」

最初のお店は、渋谷駅から徒歩10分ほどの奥渋谷を抜けた場所にある、
グリーンショップ「NEO GREEN」。
落ち着いたエリアにある植物専門店で、
私も植物に興味があるから楽しみです。
代表の白田さんにいろいろと質問をしてみようと思います。

日常の喜びを植物が教えてくれる

—こんにちは。よろしくお願いします。
こんにちは。こちらこそよろしくお願いします。

―素敵なお店ですね! このお店をオープンしたのはいつ頃なんですか?
ありがとうございます! 2007年の秋にオープンしました。

―このお店を出すまで白田さんは植物に携わる仕事をされていたんですか?
いえ、していませんでした。
服飾の専門学校を卒業してからアパレルメーカーで4年間勤めていました。
父が縫製の仕事をしていたので、そっちを継ぐことになったんです。
それで、自分のブランドを立ち上げて、全国にお店を展開するまでになりましたが、
その仕事を辞めてしまってNEO GREENをはじめたんですよ。

―なぜアパレルから植物のお店に?
子供の頃から植物が大好きだったからですね。
アパレルは親がやっていたから継いだだけって感じですね。

―そうなんですね。子供の頃から植物が好きだったんですね。
当時、祖父も一緒に暮らしていて、家に屋上があったんですよ。
そこに土を盛っていて、祖父が植物を育てていました。
小学校の時に祖父が亡くなってしまったんですが、
両親は植物に興味がなかったから私が水やりをしているうちに段々好きになっていったんですよ。

―それでグリーンショップをはじめたんですね。
でも、好きなだけじゃ商売にならないし、なにも知らなかったので、
アパレルを辞めてからお花屋さんに2年間勤めて勉強しました。

―お店のコンセプトはありますか?
あります。
お花屋さんに勤めていたからお花も好きですが、お花ってファッションに寄りがちになってしまうんです。
コンセプチュアルなほうがいいかなって思いまして、根っこがあって生きているものに限定しています。

―取り扱っているのは、どんな植物が多いですか?
植え替えが必要なポットに入ったものは取り扱っていなくて、
売っているのはすべて陶器鉢に入ったものだけ。
お客さんが買った後に植え替えるのではなく、
買ってからそのまま部屋に置くことができるものだけを取り扱っています。

―それじゃあ、鉢にもこだわっているんですか?
器自体だけにこだわるのではなく、植物と鉢のバランスにこだわっています。
すべて作家ものの植木鉢に植わっている盆栽屋さんもありますが、そうすると値段が高くなってしまうんですよね。

―植物は何種類くらいあるんですか?
100種類くらいはあると思います。
3分の1くらいは盆栽で、あとは観葉植物と多肉植物。

―植物の選び方を教えてください。
基本的に、姿が気に入らなかったら愛情を注げないので、
どんな見た目が気に入ったかっていうのが最初は大事。
でも、見た目が気に入ったとしても、その人が住んでいる環境と植物の性格が合わなければ育てられません。
だから、気に入ったルックスと住んでいる環境によってオススメできる植物が変わります。

―盆栽に興味があるんですけど、育て方で大事なことはありますか?
基本、毎日お水をあげなきゃいけないので覚悟していただいたほうがいいですね。

―毎日ちゃんとお家に帰らなきゃですね。
出張や旅行で家を空けなきゃいけなくなったとして、
小さな盆栽であればうちのお店でお預かりして水やり代行サービスをおこなっています。
あと、盆栽って家の中では育てられないんですよ。
風が通っている屋外で管理して、家に帰った時やお客様が来た時に室内に入れて楽しむ文化なんです。

―すべての植物に共通する、育てるのに大事なことはありますか?
お水と光、あと風。

―風も大事なんですか!?
無風状態に強い植物もあるので気にしない時もありますけど、
締め切られて暑い部屋の中だと蒸れて枯れちゃうんですよ。
風と言いましたが、大事なのは空気の流れ。だからベランダに出したり、
送風機をつけたりする必要があります。
植物はジッとしながら光合成と呼吸をして空気交換をしているので、
空気が止まっていると植物自身が吐いた空気をまた吸うことになってしまうのです。
だから、空気が流れて新鮮な空気を吸わせる必要があります。

―忙しい人やズボラな人でも育てやすい植物は?
多肉植物やサボテンなら、水やりは多くても1週間から10日に1回だから育てやすいですよ。半年くらい水をやらなくても生きている植物もいます。

―本も販売しているんですね。
お店のコンセプトがより伝わればいいなと思って、
植物に関連した本も販売しています。
置いてある本は、選書家の幅允孝さんにお店のコンセプトをお伝えしてセレクトをお願いしています。

―絵本とか小説とか、いろんなジャンルがあっておもしろいですね。
基本的に、園芸ガイドブックがないんですよ。
幅さんがこの書棚に「みどりと気づきの書棚」というタイトルをつけていて、
植物をきっかけに人生を考えるテーマになっています。
だから、園芸ガイドブックが人生についての気づきを与えてくれないと思うので、それは置いていません。

―これ気になりましたけど、なんですか?
発芽させるためのどんぐりが中に植わっているんですよ。
湿り気をうまく維持できると、上のどんぐりも発芽します。
小さい鉢に植わっているので、あんまり大きくなれないんです。
だから、これもある意味盆栽なんですよ。

―ジブリみたい! それじゃあ、あっちのリーフレターは?
紙に葉っぱが印刷されていて手紙になる、当店のオリジナルグッズです。
ハガキって葉っぱに書くって漢字を組み合わせて葉書と書きますよね? 
昔は紙が高価だったから、メッセージを伝える時、
裏側に文字を書くと黒く変色するタラヨウっていう木の葉っぱを使っていた起源があります。
それを現代的に再現させたのがこれ。
文字を書いて畳むと封筒型になって、切手を貼れば投函できます。

―オシャレでかわいいですね。
私が実物の葉っぱを採取してカメラマンに写真を撮ってもらい、
葉っぱは凹凸があるのでCGで平面に修正して、それを表裏に印刷しています。
葉っぱの種類は、東京に住んでいて身近に感じられる種類に絞っていているので、公園で見かけたり、観葉植物として馴染みがあったりする種類だけです。

―このお皿は?
これは盆栽の下に敷く陶板というものです。
さっき話したように家の中に入れて鑑賞する時、
陶板を敷いてバランスをとったり、家具を保護したりするために使っているものです。
メインとなる盆栽の木の横には、添えという草があって、
添配(てんぱい)っていう動物や家の模型など、盆栽の世界観を表現する小物もあって。それらと一緒に使うのが陶板です。

―ショップを通して、なにか発信したいことはありますか?
植物は飾り物ではなく生きているけど、それに気づかず部屋に飾る人も多いんですよ。
みんなに植物は生きているということに気づいて欲しいです。

―白田さんにとって、植物の魅力は?
犬や猫の動物と違って植物はジッとしているので、よく観察しないと枯れてしまいます。
動物ならお腹が空けば動きや鳴き声で訴えてきますが、
植物の土が乾いてもアクションを起こさない。
常に観察をしなきゃいけないので、自分の生活を律することができるところが魅力ですね。

ーImpressions
自然の少ない東京出身なので、植物からパワーをもらいました。
なんとなく盆栽に興味があったんですけど、さらに湧いてきました。
今、部屋に植物がひとつもないので、盆栽を飾れるようなライフスタイルを送るところからはじめたいですね。
いろいろ植物について教えてもらえる素敵なお店でした。

 
 

■DJ SARASAさんが営む本格メキシコ料理屋

「Casa De Sarasa」

次にお邪魔するのは、文化村通りにあるメキシカン「Casa De Sarasa」。
お店の名前から分かるように、ここはDJ SARASAさんのお店。なんとこの日はご本人がいらっしゃいました!

衝撃を受けた本場の味を見事に再現

―こんにちは! よろしくお願いします。
まず、なぜDJであるSARASAさんがメキシカンをオープンさせたんですか?

大阪のイベントにDJで参加した時、メキシコ人と出会って仲良くなったんですよ。それで彼に「いつかメキシコにおいでよ」って言われて。
スペイン語をずっと勉強していたから、
それを試したくて友達と5人くらいで行ってDJツアーをメキシコでやりました。その時、はじめて本場のタコスを食べたんですけど、
どのタコスを食べても自分の中で新しいものを感じて。
それが衝撃的すぎて、朝昼晩とタコスを食べ続けた結果、タコス依存症になっちゃったんです。
帰国してから、あの味を求めて食べ歩いたんですけど、日本じゃ出会えなくて。

―そんなに衝撃的だったんですね。
タコスは私の中で特別なものではありませんでしたが、
メキシコで食べてから、みんなもこれを食べるべきだって思ったんです。
それで自分の家でタコスを作って、友達を呼んでタコスパーティをしていたら、
すごく好評でみんなに「お店出しちゃいなよ!」って言われたのが最初のきっかけですね。

―その本場の味は、どうやって再現したんですか?
メキシコ人の先生が2人います。
メキシコの友達にレストランの運営で成功してお店を売却した DJ がいるんですよ。彼がそのレストランで 1 番腕の立つシェフを紹介してくれて、
その子が徹夜で本場の味を教えてくれました。
もう 1 人が、メキシコの DJ ツアー中に出会ったお客さん。
その人はお店を持っていて、そこでタコス作りの修行をしました。
その時の写真が、各テーブルに置いてあります。

―そうなんですね!
あと、私テキーラ・マエストロってテキーラのソムリエみたいな資格を持っていて、趣味がテキーラの蒸留所を回ることなんですよ。
だから、メキシコで行った蒸留所の写真も入っています。

―メニューのこだわりを教えてください。
なるべく現地の食材を輸入して使っています。
辛さも日本製とメキシコ製だと違うんですよ。
トルティーヤは粉から作ってハンドプレスしている自家製です。
あと、タコスはグルテンフリーです。

―タコス以外だと、メキシコ料理でポピュラーなものはありますか?
エローテかな。
ディズニー映画の『リメンバー・ミー』でも食べていますよ。
コーンにライムが絞ってあって、酸っぱいけどマヨネーズとチーズが塗ってあっておいしいです。
これはメキシコの屋台料理。
あとは、メヌードスープっていう牛もつの煮込みのスープは、ソウルフードとして人気です。

―おすすめのタコスをください!

これがグリルドポーク パイナップル添え(アルパストール)です!

―おいしそう! 本場のタコス食べるのはじめて!
ライムを絞ってから、サルサをかけて召し上がってください! 
タコスを斜めにしちゃうと具材が溢れちゃうから、顔を斜めにして食べてね。

―おいしい! 辛いの好きだから、このくらい辛いほうがいいな。
それで、片方から食べたら、次は反対側から食べるのが正しいタコスの食べ方。

―幸せです……。
この顔が見たくてお店をはじめたの!

―内装もかわいいですね。
メキシコって、とにかくカラフル。
だけど色の組み合わせが独特なんですよ。
だから、メキシコのDJツアーで出会った友達を呼んで壁に描いてもらったんですよ。
そのDJツアーがあったからこそのお店です。スタッフのケンタロウとカズもDJを通じて出会ったんですよ。
音楽の縁は本当にありがたいです。

―ショーウィンドウの中もかわいい。
飾ってあるダリアって赤い花はメキシコでよく見るお花だし、メキシコらしくサボテンも。

―お店作りでこだわったのは?
とにかく、本場の雰囲気にすること。
ショーウィンドウの上には、スペイン語で「私の家はあなたの家」って書いてあります。
こっちにはメキシコにミラグロスっていうお守りがあって、それを大きくしたものが壁に飾ってあります。
あとは鳥が好きなので、鳥が止まっています。

―テキーラ・マエストロの資格を持っているだけあって、取り扱っている種類が豊富ですね。
飲み比べセットがあって、3種類の違いを楽しんでもらえます。
そのセットは、EXILEのÜSAくんとLUNA SEAのINORANさんもセレクターとして参加していて、それぞれ熟成度とか樽別とかテーマを設けています。

―メニューの2ページ分がテキーラなんですね!
テキーラって味が全然違うんですよ。
甘い・辛い・渋い・爽やかってマーキングをしているから頼みやすいと思います。うちで取り扱っているのは、100%アガベ。
アガベっていうのはテキーラの原料ですけど、
毎年採れるものじゃなくて収穫まで8年掛かります。植物が8年生きるって大変なことで、その年月を生き残ったものだけがテキーラになるんですよ。
それを一気飲みするのは失礼かなって。
太陽の光と大地の恵みを吸収して作られているもので、
こんなに大変なお酒はないと思います。
アガベを収穫するのに8年掛かって、樽で熟成させたら市場に出回るのに合計12年とか掛かっちゃうんです。

―いつもクラブで飲んでいるのはクエルボとかサウザだから、知らない名前のテキーラばっかり。
クエルボもサウザも100%アガベもあるんですよ。
サウザにも1杯4000円で出しているテキーラもあるけど、味見してみる?

―え? いいんですか?
これがサウザ XA(エクストラアネホ)。
1万2000本しか販売されていない貴重なテキーラなんですよ。
もうほとんど残っていないけど(笑)。
ショットグラスじゃ香りがわからないから、シャンパングラスで出しています。

―めっちゃいい香り! 香水みたいな感じ。
香りを嗅ぐ時、左右の鼻の穴で甘く感じたりツンと感じたりって違うんですよ。右脳と左脳が関係しているみたい。

―テキーラではないみたい。香りだけでおいしい! いただきます。

甘い! おいしい! クラブで飲むテキーラだと、ツンとした感じが強くて、飲んだ後に柑橘系が欲しくなっちゃうけど、これは飲みやすい!

ーImpressions
あんまりタコスを食べたことがなかったけど、こんなにおいしいとは。
タコスだけで15種類あったし、テキーラの種類もたくさんあったから、何回でも来て全部食べたいです!

YUKI’s VOICE
今回伺った2店舗から、知らなかったことを学ぶことができたし、
まだまだ奥が深そうです。またお邪魔させてもらいたいと思います。

<CREDIT>

■NEO GREEN
住:東京都渋谷区神山町1-5
☎︎:03-3467-0788
営:12:00〜20:00
定休日:月曜
Instagram:@neo_green

■Casa De Sarasa
住:東京都渋谷区道玄坂2-25-5 島田ビル2F
☎︎:03-5428-6155
営:月〜木、日18:00〜1:00、金土18:00〜5:00
定休日:不定休
Instagram:@casadesarasa

■YUKI
1995年、東京都出身。ダンサーやモデル、アパレルショップのプレス、PRなど、さまざまな職業をフレキシブルにこなすミレニアル世代のアイコン的存在。
Instagram:@yuk1nco

 
 

PHOTO:OKABE TOKYO
TEXT:SHOGO KOMATSU

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