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CULTURE VIDEO MAGAZINE FOR YOUTH

【LOW IQ 01×FRONTIER BACKYARD】毎回ライブが楽しすぎて、俺今青春してるな、って思うよ

車の中だと、思わぬ本音が出ることがある。同じ方向を向いているから目が合わないという気安さか、外の世界と切り離された密室が醸し出す親密さか。そんなチャンスを利用して、先輩と後輩が語り合う<8minutes drive>。

先輩、後輩でもあり、同じバンドメンバーとしても一緒に活躍するLOW IQ 01とFRONTIER BACKYARDのドライブトーク。

LOW IQ 01とFRONTIER BACKYARDの出会い

01:田上と初めて話したのは、1994年の下北沢の屋根裏で会ってるんだけど、覚えてる?

TGMX:あ、それ覚えてます。その時、市川くんに「お前良いペット吹くなぁ」って褒められて。市川くんは当時からもうすでにLOW IQ 01として活躍していて有名人だったので、緊張しすぎて咄嗟に「ありがとう!」ってタメ口で言っちゃったんですよね。

一同:(笑)

福田:そうすると出会ってから20年以上とかになるんですね。

TGMX:俺が多分大学生の時ですもんね。すごい、親より長いっす、LOW IQ 01との歴史。

01:当時はライブハウスがある下北沢に集まってることが多かったよね。駅前で安い酒買って、一人が飲んでるとどんどん集まってきて。

TGMX:お金が全然無くて、居酒屋なんか行かなかったですよね。あの頃の市川くん世代の人たちはみんな怖かったなあ。

福田:僕は話しかけるの無理だな、ってずっと思ってました(笑)

01:でもさ、やっぱ20代の時の、二つの歳の差ってさ、結構でかいよね

TGMX:でかいですよ。だって高一と中一ですよ?

福田:俺もちゃんと市川くんとちゃんと話せるようになったのは、LOW IQ 01 & MASTER LOWになってからと思います。

01:えー!嘘つけ!それじゃ出会ってから10年以上経ってるじゃねーかよ!

福田:怖くて怖くて…(笑)

01:田上とガッツリ話すようになったのは、大阪でBad Food Staffに出演したときに、Super Stupidの車、BACK DROP BOMBの車、BRAHMANの車、SCAFULLの車というのあって、当時俺はSuper Stupidの車に乗りたくなくて、田上たちがいるSCAFULLの車に「俺もこの車に乗せてー!」っていって無理やり入っていった時だよね。

TGMX:狭い!って言ったのに乗ってきましたよね(笑)でも市川くんが乗ってくれて嬉しかったですし、楽しかったです。

01:車の中って密室だからコンタクトも多くなるわけで、仲良くなるには車の中が一番手っ取り早いかなって思ってそうしたんだよね、っていうのが後付け(笑)

「何かを伝えたいと思った時には、ただ自分が楽しい音楽を鳴らしても伝わらない。」-TGMX-

TGMX:フェスって今は大きいのから小さいのまで沢山あるけど、当時はFUJI ROCK FESTIVALとAIR JAMぐらいしかなかったですよね。

01:うん、うん、なかった。

TGMX:僕たちは市川くんからAIR JAMを紹介してもらって出演したのが最初ですね。

福田:市川くんがいなかったら、出れてなかったですね。

01:いやーそんなことないと思うよ。

TGMX:AIR JAM出させてもらってから、ワンマンライブとか、主催イベントとかできるようになって。

福田:市川くんと出会ったからこそ出られたあのフェスがターニングポイントだと思います。

01:そう思うと20代の頃の出会いとか繋がりって、1つ1つが今の自分の一部になってるなと思うよね。

TGMX:20代・30代を振り返ると、変わったことはありますか?

01:20代の頃は誰かに何かを伝えるっていう意識が全然なくて。自分たちが楽しければいいと思ってたんだよね。

TGMX:そうですよね、楽しみと喜びが原動力でスタートしているというか。

01:自分たちのために演奏するだけならそれでもよかったんだけど、「イチさんの音楽聞いて救われます。」っていう言葉を貰うようになってから、意識が変わって。 ”俺たちってミュージシャンとして、ちゃんと世の中の人たちの役に立っているだな”って気付いたんだよね。

TGMX:聴いてくれる人に、何かを伝えたいと思った時には、ただ自分が楽しい音楽を鳴らしても伝わらない。

01:そう、喜怒哀楽の「怒」も「哀」も全部ひっくるめてやっていくことが大切なんだなって。

TGMX:音楽を長く続けてきたからこそ伝えられるものがありますもんね。

01:俺、10代から音楽やってきて、今もここにいれるっていうのがやっぱり一番すごくない?と思うんだよね。こんなに幸せなこと他にないんじゃないかって。

福田:ありがたいですね、本当。

01:20代で遠足気分で毎日わくわくしながら音楽やって、気付いたら今ここにいて。

TGMX:自分に合う何かを見つけられることが一番の幸せなのかもしれないですよね。

「毎回ライブが楽しすぎて、俺今青春してるな、って思うよ。」-LOW IQ 01-

TGMX:FRONTIER BACKYARDがアルバムを出しまして、かけてもいいですか?

01:もちろんもちろん。

TGMX:今回は2人で好きな音楽のジャンルをやろうっていうことで、プリンスを意識した曲を作ってみました。コアな人だとP-FUNKって言っても伝わるかもしれないですね。

01:一曲目なんかはP-FUNKなんだけどPrinceのバックバンドのThe New Power Generationみたいな、ジャズとかファンクの要素が強いなと思ったよ。

TGMX:P-FUNK、Sly&the Family Stone、Parliament Funkadelicとか好きな人にはそれえ伝わりやすいと思うんですけど、若い人には何って言うと伝わるんですかね。

01:今でいうとBruno Mars?

TGMX:Michael Jacksonとかも近いですかね。今日本だと若いファンク系のコとかがブレイクしていて、聴いてみると結構その中にもダンスミュージックがあって、昔よりはロックじゃないものも聞いてもらえる時代になったなと思います。

01:ソウルとかがみんなに馴染んできた感じはあるよね。

TGMX:このアルバムではやりたいことやれてるのが楽しくて、それがよかったなと思っています。市川くんもアルバムだされましたよね?

01:そう、今回は曲とか音だけじゃなくて、ライブを意識した作品に仕上げていて。ライブがとにかく楽しいんだよね。

TGMX:市川くんベース弾いてますもんね。

01:毎回ライブが楽しすぎて、俺今青春してるな、って思うよ。ライブハウスもいっぱいになるくらいお客さんが来てくれて、終わったら自分もみんなも汗だくなんだよね。
だからFRONTIER BACKYARDも今回アルバムを出して、ライブがどうなるのかは楽しみだよね。

TGMX:ファンク系なのでお客さんも自分も一緒に飛び跳ねるようなライブができたらいいなと思ってます。

01:いい感じのパーティー感がでて絶対盛り上がるね。

<INFOMATION>
■LOW IQ 01
■Plofile
10代の頃から数々のバンドでBass/Vocalなどを担当。20歳でアポロスにSAX奏者で参加。その後、間を置かずに曾田茂一(現EL-MALO/FOE)とアクロバットバンチを結成。1994年にはHi-STANDARDと並ぶAIR JAM世代を牽引したバンド、SUPER STUPIDを結成。1999年にソロ活動を開始し、2007年にはavex傘下のcutting edgeよりメジャーデビュー。
2016年には自主レーベル「MASTER OF MUSIC RECORDS」を立ち上げた。ミニアルバム「THE BOP」は、LOW IQ 01 & MIGHTY BEAT MAKERS名義で渡邊忍[ASPARAGUS/Noshow]・日向秀和[STRAIGHTENER/Nothing’s Carved In Stone]・福田”TDC”忠章[FRONTIER BACKYARD/SCAFULL KING]と作り上げた。
2019年の20周年にむけて、今年は約3年ぶりとなる7枚目のフルアルバム「Stories Noticed」を発表した。

■Info
7th Album
『Stories Noticed』
発売中
価格:¥2,800+税
収録曲:
1. Delusions of Grandeur feat. 細美武士
2. Inconstant
3. MI-O-TO-SHI feat. 細美武士
4. Hold Your Head Up
5. 1958
6. The Data feat. Tokyo Tanaka
7. 青い鳥
8. Big Blue Sky feat. TOSHI-LOW
9. Snowman
10. Luster feat. Tokyo Tanaka
11. tokeru
12. 39-46497
13. Bajamar
14. T.B.C.

■Live Info
“MASTER OF MUSIC 2017”
2017年12月13日(水) 東京都 渋谷 TSUTAYA O-EAST
LIVE: LOW IQ 01 & MASTER LOW / dustbox / LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS
トーキョー・タナカ (MAN WITH A MISSION)※GUEST MUSICIAN公式サイト: http://www.lowiq01.jp/

■FRONTIER BACKYARD
■Plofile
TGMX aka SYUTA-LOW TAGAMI(Vo)、福田“TDC”忠章(Dr)の SCAFULL KING でも共に活動する 2 人が 2004 年より組んだバンド。サポートメンバーを含めた編成でのライブをおこなっており、2016 年からは 7 人編成で活動をスタート。
2004 年に 1st アルバム「FRONTIER BACKYARD」発売以降、5枚のオリジナルアルバムをリリース。FUJI ROCK FESTIVAL、RUSH BALL、ROCK IN JAPAN、COUNTDOWN JAPAN、RISING SUN ROCKFESTIVAL、KESEN ROCK FESTIVAL など多数の大型フェスにも出演。2014 年には、CD デビュー10 周年を記念したベストアルバム「BEST SELECTIONS」とリミックスアルバム「gladness」をリリース。2015 年には 10 周年の軌跡と 12/14 新木場スタジオコーストのライブを収めた DVD「surroundings」をリリースしている。2016年より新体制にて、タワーレコード限定ミニアルバム「FUN BOY’S YELL」。そして、待望のフルアルバム「THE GARDEN」をリリースしたばかり。10月より全国16箇所のリリースツアーを行っている。

■info6th ALBUM
『THE GARDEN』
発売中
価格:¥2,800+税¥2,778 円+税
収録曲:
1. higher
2. sauté
3. One boom,One bap
4. Fun summer ends
5. NO RACE
6. Season
7. Memories
8. ephemeral Invincible
9. In past time
10. We can’t end it
11. Stand Stock Still

■Live Info
FRONTIER BACKYARD 6th album
“THE GARDEN” Release Tour

2017年10月20日(金) 香川県 高松TOONICE
GUEST: 荒井岳史
2017年10月21日(土) 広島県 SECOND CRUTCH
GUEST: 荒井岳史
2017年10月22日(日) 福岡県 Queblick
GUEST: 荒井岳史
2017年11月5日(日) 富山県 MAIRO ★ASPARAGUSとWレコ発
GUEST: ASPARAGUS
2017年11月6日(月) 新潟県 GOLDEN PIGS BLACK STAGE ★ASPARAGUSとWレコ発
GUEST: ASPARAGUS
2017年11月10日(金) 宮城県 LIVE HOUSE enn 2nd ★ASPARAGUSとWレコ発
GUEST: ASPARAGUS / フルカワユタカ
2017年11月11日(土) 岩手県 大船渡KESEN ROCK FREAKS★ASPRAGUS、the band apartとトリプルレコ発
GUEST: ASPARAGUS / the band apart / フルカワユタカ
2017年11月12日(日) 岩手県 KLUB COUNTER ACTION MIYAKO ★ASPRAGUS、the band apartとトリプルレコ発
GUEST: ASPARAGUS / the band apart / フルカワユタカ
2017年11月14日(火) 北海道 BESSIE HALL ★ASPARAGUSとWレコ発
GUEST: ASPARAGUS / フルカワユタカ
2017年11月16日(木) 青森県 aomori SUBLIME
GUEST: フルカワユタカ
2017年11月17日(金) 宮城県 石巻BLUE RESISTANCE
GUEST: フルカワユタカ
2017年11月18日(土) 栃木県 HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2
GUEST: フルカワユタカ / CALENDARS
2017年11月23日(木・祝) 東京都 TSUTAYA O-WEST
GUEST: NEIL AND IRAIZA
2017年11月25日(土) 大阪府 Shangri-La
GUEST: NEIL AND IRAIZA
2017年11月26日(日) 愛知県 RAD HALL
GUEST: NEIL AND IRAIZA

■WEB
公式サイト: http://www.frontierbackyard.com
アルバム特設サイト: http://fby-garden.tumblr.com/